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埔里「阿嬤紹興猪脚飯」ローカルの食堂で。

台中からバスで約1時間。茶の生産地でもある南投には自然が見どころでもあり、湖で有名な日月潭の経由地として、そして紹興酒の工場が有名な埔里。とある茶屋の店主より埔里の話を聞いてからどうしても行きたい土地となりました。

 

バスから降り立つと台北から、そして台中の喧騒から離れていわゆる田舎の雰囲気を感じられる時間がゆっくりと流れているように感じられ、また街もどこか今まで見てきた「台湾」という枠からベクトルが違うように思えてどんな料理が食べられるのか期待できます。

 

様々な料理がある中、猪脚(豚足)をメインとしている店舗も多くあり、こちらの「阿嬤紹興猪脚飯」さんもそのひとつ。猪脚を店名としているだけあり、メインは猪脚。
猪脚を提供している店舗の魯肉飯などはどこも人気となっていると感じるのが今までの経験上期待することができます。

 

オーダーは紙に書いて渡します。魯肉飯と並んで爌肉飯(控肉飯)があり、南北の魯肉飯戦争にもなっていると言われるこの二つ。南部では魯肉飯とオーダーすると角煮状の肉が乗った控肉飯が出てくることが多いと聞きます。魯肉飯と爌肉飯が二つ並んでいるということは魯肉飯は小さい角切り、爌肉飯は角煮状のものが乗ってくると予想されましたが、今回はあえて爌肉飯をオーダーしましょう。

 

東南アジア圏にくると道端のような場所で食べることも多く、東アジアである台湾でも同じように道端に出されたテーブルで現地の人たちと食べるのも、車やバイクが出す排気ガスがあるものの現地らしい食事で気持ちの良いものです。

 

物価が台北では高く、それ以外の都市では安いと聞いていましたが、台北や台中で食べていた魯肉飯(35元)と爌肉飯(80元)。それと同じような値段だと思っていたら想定以上に安く、茶碗に乗った爌肉ではなく、ひとつのプレートとしてやってきました。
生麩を揚げて煮込んだもの、キャベツの酢漬け、きゅうりの炒め煮、卵とトマト炒めと、びっくりするほどのボリューム。
爌肉はほどほどの甘みと紹興酒でしょうか、酒からくるコクと苦味が感じられてまったくしつこくなく仕上がっています。

 

そして台北でオーダーしていた感覚で燙青菜を頼んでいました。こちらも小菜というサイズではなく大きめなもの。レタスをさっと湯通しして魯肉と合わせたものでこれまた美味しい。
この魯肉も八角は感じられずに油葱酥が効いています。思ったよりは甘みより塩気が感じられますが、いろいろなものと合わせることができるオールマイティーな魯肉。魯肉飯としてではなく、魯肉としての底力を見たように思えます。

 

また、南北戦争と言われる魯肉飯。南北での味の違いもあるとはいえ肉の形状によって味付けが異なるのは当然なことで比較するのは簡単ではないと感じる食事となりました。

 

店内もオープンで今までみてきた「台湾」とは違う雰囲気でホッとするようなハッとするような思いがあり楽しいもの。
日替わりで80元のものが65元になるものがあり、伺った水曜日に安いのは排骨飯のようでいただいた爌肉飯の曜日ではありませんでした。
あとから壁にメニューの写真があるのを見つけましたのは内緒です。

 

化粧室には日本の暖簾がかけられているのはなかなか面白いところ。

 

埔里にはまたくることにしましょう。
ごちそうさま。

 

 





阿嬤紹興猪脚飯

最寄り:埔里

住所:台湾南投県埔里鎮信義路379-1

営業時間:10:30〜20:00

休日:なし

喫煙:禁煙

台湾ビール:なし

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