台中第二市場。そこは台中に来たならば来なければならない場所とも言えるべき見るにも食べるにも外すことが出来ない場所。1917年(大正6年)に建築され、100年もの歴史がある台中市でも最も古い市場。そこでは美食の市場と語られるほどに美味しい飲食店が連なります。
市場は基本的に朝から昼がコアタイムですが、街の人、そしてこれから店を開ける人にとっても腹ごしらえの役割を担う店舗が数店あり、今回伺った李海魯肉飯さんもその一つ。夜10時ころに店舗へ向かったところひっそしとした市場が動き出しそうな生気が感じられるのは気のせいでしょうか。
ほとんど店が閉まっている中で一部だけ明るいエリアがあります。無音の場所から一歩踏み出すと途端に祭りの音が聞こえてくるような映画の1シーンを見ているように感じられます。決して入りにくいわけではありませんが知らないと来ない場所です。
とくに小菜のメニューはありませんでしたが、入り口近くに並ぶ小菜類は「茶色い食べ物」が多い台湾料理の中でも鮮やかな緑色のものが多く、手前に見える茄子も美味しそう。ちょっとずつ食べられるのも非常に嬉しいところです。
メニューには魯肉飯と肉燥飯と並んでいます、台中は中部ではありますが南部らしい北部でいうところの焢肉飯が南部での魯肉飯にあたることが多く、魯肉飯戦争というネタも出来るほど。どんな違いがあるものか探ってみることにしましょう。
よく見てみると魯肉飯と肉燥飯の文字にはそれぞれの塊とひき肉のイメージが描かれています。
魯肉飯は、というと塊のイメージからするとあっさりとしており八角は感じられません。
日本での「角煮」という先入観があるためなのか非常にあっさりしており、カラメルのコクが出ているためか甘みはほどほどで肉の旨味を正面から感じることが出来ます。
北部では強く感じる油葱酥の味ももあまり感じられないという違いがありました。
疲れた時にこそ食べたいと思える、照りがあってがっつりとしてそうなのにあっさりと頂くことができる不思議な魅力がある魯肉飯です。
頂いた小菜は青菜の炒め物。こんなちょっとした美味しい野菜を軽く食べられる台湾。外食文化が広がっているのも頷けるメニュー構成と価格です。
市場らしく、ステンレス製の厨房の延長であるテーブルとプラスチック製の椅子でいかにも台湾の雰囲気を感じることができました。
残念ながら入り口にある山河魯肉飯は翌日「本日休息」の札が下がっており伺うことが出来ませんでしたが、台中第二市場の魯肉飯を頂くことができました。
次は山河魯肉飯が営業している曜日を狙って台中に来ることにしましょう。
ごちそうさま。
李海魯肉飯
最寄り:台鉄 台中車站
住所:400台中市中區三民路二段85號98攤位
営業時間:16:00〜27:00
休日:水曜
喫煙:禁煙
台湾ビール:なし
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