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青葉「素嚕」ベジタリアンメニューとしての魯肉飯。

台湾では魯肉飯は日頃の食卓に当たり前のようにあるもので、欠かせないものの一つです。

数々の魯肉飯を出すお店が台湾にはありますが、缶詰としても売られているものがあります。台湾に限らず動物性食品を避けるベジタリアンは各国にいますが、仏教圏特有であるオリエンタルベジタリアン。動物性食品に加えて五葷(ニンニク、ニラ、ラッキョウ、ネギ、ヒル)を使わないものを全素と言われ、台湾の町中でも全素の表示がある看板を頻繁に見ることが出来、今回は全素の魯肉飯の素、青葉の「素嚕」を紹介しましょう。

 

ベジタリアンのためもちろん肉が使われておらず、変わりに大豆由来の蛋白が使われます。麩の一種と考えるとわかりやすいかと思います。食肉からタンパク質を取ることが出来ないため、大豆に含まれるタンパク質は貴重。しつこいくらいに100%MIT(Made In Taiwan)と遺伝子組み換えなしの表示が強調されていますが、最近の台湾人が気にする箇所でもあります。

 

全素ということもあり、食肉を含め、五葷であるニンニク、旨味として使われるオイスターソースも使われていません。

かわりに魯味香としてつかわれるのはスパイスとしての八角、シナモン、バンウコン、ローリエ、チャンチン(センダン)が使われており、味の複雑さを作っているものが多く入っています。

 

食肉が使われている缶詰にありがちな油脂が固まっていることがありますが、こちらは全素で動物由来の油脂が入っていないため、常温(20度程度)でも固まらずゆるい感じがあります。

 

缶には150g入っており、一回に30gの換算で記載がありますが、50gで三回分くらいの量が入っています。台湾では茶碗に佃煮やふりかけのようにかけておかずと食べることが多いためちょうど良い量です。

全素のため肉の香りこそしませんが、醤油と砂糖の少し焦げた香ばしい香りと共にスパイスと椎茸の香りが感じられます。肉にないコクがなにから出ているかというとゴマとエゴマのような香りがする香椿(チャンチン)からで、肉が使われる魯肉飯は脂っこい、クドイということで苦手な方もいらっしゃいますが、素嚕なら食べられそうにも思えます。

 

1回には多い量が入っている缶詰のため、タッパなどに移して2,3日で食べるというのも楽しめそう。

また見つけて買ってみましょう。

ごちそうさま。

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