贔屓にしている「帆帆魯肉飯」さんより嬉しいお知らせが届きました。
普段は京島のharaheruにて日曜日のみ営業している魯肉飯屋ですが、京島を飛び出して浅草で土曜日に出店される情報がもたらされました。
このすごいことが台湾人である浅草豆花大王さんの店主である大王様(と呼ばれている)からお墨付きを得ている帆帆魯肉飯さんの魯肉飯。
haraheruにて帆帆魯肉飯を開店するにあたり、大王様より背中を押されたということもあり、非常につながりが強い帆帆魯肉飯さんと浅草豆花大王さん、今回はこの2店がコラボして最強の台湾の風を浅草に吹かせます。
今回は浅草の観音裏界隈で毎月第三土曜日に行われている「浅夜市夜(せんやいちや)」というイベントがあり、毎月テーマが異なります、9月は目黒のさんま、10月は肉!。
そんな肉三昧のイベントに潜入してきました。
浅草駅から仲見世を通らずに脇道を歩きます。
ライトアップされた浅草寺、冬の日の入りが早い季節のほうが雰囲気があるように思えます。
まずは浅草豆花大王さんへ伺います。
テーブルはほぼ埋まっており、相変わらずの人気を伺わせます。
やっぱり、コレです。
台湾の豆花と茶をメインとしている浅草豆花大王さんでは通常食べることができない魯肉飯ですが、浅夜市夜限定で食べることができるのは貴重です。
まずはプーアル茶をいただきます、ポットでたっぷりと。
普段もたっぷりの茶葉とたっぷりのお湯でおかわりできる台湾茶。今回も入れてくれるため茶葉こそ入っていませんが、それでもたっぷりのお茶で嬉しいところ。
来ました、帆帆魯肉飯さんの魯肉飯。
本当に台湾と同じ味で、明るい魯肉飯の色と、香ばしさが際立っています。
一言でいうと綺麗な魯肉飯。
このカラメルからくる香りと色合い、そして八角が入っていない綺麗な魯肉飯。
これってまだ日本ではなかなかない台湾と同じ魯肉飯なんです。そこがちょっと遠くても通い、大王様推しの魯肉飯なのです。
そして浅草豆花大王さんが提供する水煮三層肉 特製にんにく醤油ダレと針生姜添え。
いわゆる、皮付き豚バラ肉を茹でた「だけ」なんですが、普通の豚肉を茹でただけでは臭みが出てしまいますが、この水煮三層肉はまったく臭みがなく、醤油ダレとの相性が非常によく、脂が多いはずの豚バラが全然モタれるようなことも感じられずに頂くことが出来ます。
というか、大王様。これ、原価割れしてません?ってくらいボリュームもあります。
帆帆魯肉飯さんと浅草豆花大王さん、映画ではありませんが、「最強のふたり」と呼ぶことにしましょう。
浅草豆花大王さんでみつけた亀。これは茶器の茶葉を出す時にそのまま流すのは失礼だから亀に当てて出す。とお聞きしました。
この亀も茶器と同じ土で作られており、茶器と同様に茶を入れていくことで茶の成分が染み込んでいき、色合いがよくなっていきます。なかなか楽しいお話も聞くことができました。
せっかくの食べ歩きイベントである浅夜市夜。他の店も伺います。
こちらはmadeiさん。しっかりとご飯を食べることができるごはんカフェです。通常は18時までの営業ですが、イベントといこともあり、遅くまで営業されています。
「madei=までい」とは、福島県北部の言葉で「ていねいに」と言われています。
提供されるごはんも非常にていねいに作られており、愛がこもっています。
昼間にコラボでされている割烹着が目の前に。一時期割烹着も話題にはなりましたが、こんなスタイリッシュな割烹着であれば一着欲しい気もします。
割烹着が似合うのはやっぱり和服。ちょうど和服のお客様もいらっしゃいました。
晴れていればもっと和服も見られたかもしれません。
イベントの特別メニュー。もちろん通常メニューも注文することはできます。
気になるのは「ごろっとスペアリブのシチュー赤味噌ワイン仕立て」これと福島の酒である大七をいただきます。
ちょっと寒いので燗で頂きましょう。品評会などでも常に上位、金賞を受賞している大七酒造の生酛。
冷でも美味しい酒ですが、この酒が本領を発揮するのは燗にしてから。
ごろっとスペアリブのシチュー赤味噌ワイン仕立て。こんなに赤いの?っていうくらい赤いシチューですが、全く辛くはありません。ほろほろっと崩れるスペアリブ。
肉も魚も骨に近い場所が一番おいしいと聞いたことがあります。そんなスペアリブがごろごろっと入っており、酒との相性も非常によく仕上がっています。
もちろん、ワインとも合いますが、やりたいのが甘みのある原酒の日本酒。赤味噌も使われているコクのあるシチューなので、割り水のされた日本酒ではなく、どしりとした原酒系とマリアージュしそうではあります。
それぞれのポーションがそこそこ大きくつくられているので一人だと品数を試すことはできませんが、いろいろ食べ歩いて楽しむことができる浅夜市夜イベント、いつもテーマが「肉」ではありませんが、非常に楽しむことができそう。
食べ歩き、飲み歩きにぜひ。
ごちそうさま。