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東京「東京タワー台湾祭2019」新年快楽!春節に湧く

毎年開催されている東京タワー台湾祭。2017年は3月、2018年は10月。そして今年2019年には2月開催と、少しづつずれた時期に開催され、それぞれテーマを変えて来てまた面白さがある台湾フェスティバルの一つです。

東京タワー台湾祭では東京タワーのライティングも利用し、台湾らしい通路に張り出した構造物やランタンの配置など、光の色や雰囲気は台湾フェスティバルの中でも一番台湾の夜市の雰囲気に近づいているのが特徴の一つ。

 

 

今回の2月開催では2月4日が旧正月であり、旧正月の次の週末開催ということもあり春節をテーマに開催された今回はお年玉として入場料500円に対してドリンク3杯がついており、それだけでもお得なうえにフード類も6つまでは100円引きという大盤振る舞い。さらには各日333人限定とはいえフード類を6つ食べた人には東京タワー展望台のチケットがプレゼントされるという豪華なオプションもあり、入場料以上のものがあり嬉しく思えるものです。

 

昼には2時間待ちという情報もありましたが、18時すぎの時点で入場まで20分ほどの並びで思ったよりは少ない印象。気温も4度近い寒さということもあり昼に集中したこともあるのでしょう。

 

ドリンクはアルコールとノンアルコールそれぞれあり、キリンさんが生ビールとサワー類のブースとしてビールサーバ専用トラックを持ち込んでの対応。

 

19時すぎにはなくなってしまったソフトドリンク。甘酒もあり寒い外ではどうしても売れてしまうのは仕方のないこと。

 

東京タワー台湾祭の特徴としては店舗を呼び込んで並べるのではなく、出したいメニューを選択してから店舗を呼び込んでいるように思えること。そのため台湾のメニューありきである程度まんべんなく食べることができ、こんなものが日本で食べることが出来るんだという気づきもあるフェスティバルです。

 

冬場の外での開催ということもあり、温かい汁物、麺物がいつもよりメニューに多いように思える今回。冷えた夜にはとくに温かいものに集中しがち。日本の夏では鍋物はあまり出にくいものですが寒い日にはとくに売れる火鍋があるのも嬉しいところです。もちろん材料は全て台湾産のものを使用しています。

 

鍋にいっぱい作られている火鍋は薬膳がたくさんはいっておりナツメもクコも体を温める効果がある薬膳の材料で寒い日には特に体に良さそう。

 

台湾火鍋にはかなりの具がはいっており、ハチノスやきのこ、肉団子、タロイモ(だと思う)、そして台湾で鍋には必ず入れると言われるほど味が出る豚の血をもち米と固めた豬血糕などほんとに具沢山でびっくりするほど、そして滋味深いスープと合わさり非常に体が温まります。

 

麻油鶏は酒をたっぷりと使いますが、配慮のためか酒は後入れ。台湾で食べると火が入ってだいぶアルコールが飛んでいるとはいえ軽く酔いそうなほど酒を感じる麻油鶏は台湾でも冬に体を温めるために食べるとも言われるもので寒い夜に嬉しいものです。ごま油の香りと鶏の様々な部位を使ってダシが出ており、鳥の足から出るコラーゲン由来のプルプルとしたものも感じられます。

 

ステージでは台湾のアーティストがたくさん出演しており、ちょうど見ることができたアミ族の伝統衣装を纏ったアーティストもいらっしゃいましたが、外は4度を下回るほどの冷たいと思える気温のなか15度でも寒いという台湾の人にとっては相当寒かったでしょうに素敵な演奏を見せていただきました。

 

もちろんコートを来て演奏されるかたもいつつ、「寒い」を連発していたのも印象的。ステージの上に暖房を置いてもよかったのかもしれません。

 

そんな中、魯肉飯を探しましたがあったのは2つ。そして一つは残念ながらすでに売り切れておりました。

 

もう一つの魯肉飯をいただきましょうか。そして気になる台湾蟹おこわ。たまたま前日に台湾高雄で食べたエビおこわが美味しかったと聞いており蟹も美味しいだろうと思えるため、隣り合っているの2店舗とも頂いてみましょう。

 

こんな風に残りの数を煽られながら見せられたら食べたくなりますよね。

 

この蟹おこわの見事なこと。さながらパエリアのようですがおこわはもち米を使うため違うものです。

 

蟹の足が花のように並んでいる様は見事としかいいようがありません。漂ってくる香りもまた台湾で感じたことのない香り。パエリアのようだからといってサフランの香りがしてくるわけではありません。

 

おこわの上に蟹の半身がどんと乗っている見事な蟹おこわ。蟹の汁を吸ったおこわでこれがじんわりと美味しいものです。もち米を使っているためべたべたせずにもっちりとしているのも特徴。甲殻類を使った新たな町のメニューとしても出せそう。

 

頂いた魯肉飯。さっぱりとしたほのかな甘さと八角の香りが感じられ、角煮タイプとひき肉タイプが合わせて盛られています。横浜の秀味園さんのものだと思われます。少しだけ小ぶりでこのくらいのサイズがちょうど良く複数食べることができて嬉しいものです。

 

切り干し大根の卵焼きもやっぱりビールと合わせたいものの一つ。と言いたいところですが余りの寒さにビールが進まないのも困ったところ。料理には罪はありません。

 

いくつか物販もあったりとしましたが、なかなかディープと思える品揃えで台湾好きとして惹かれるものばかり。

 

最後には雞排を食べてあとにしましょう。なんと大阪から出店したGOGOパクチーの店主を見つけることができました。今度開店する大阪本町の台湾食堂さんが出店しており大雞排がなくなり最後の小雞排なら出せるとのご好意にあずかりました。

 

今回の東京タワー台湾祭では初の試みの入場料システムを採用しましたが、フード類100円引きのクーポンが付いていることもあり値段と比較して比較的満足出来る内容で寒かったこともありますが思ったほどの混雑は感じませんでした。

あまりにもの混雑で回避する人も増えて来ているように観測されており、すこしづつ入場料システムを採用してくる各国のフード系フェスティバルが増えてくるかもしれません。

台湾料理としてもだいぶ認知はされて来ており、少しディープな一歩踏み込んだ内容も欲しがってくるものです。次の試みも期待しましょう。

 

 

 

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