ディープな大久保のなかでとりわけディープと言われる百人町という土地に魯肉飯とカレーの店が2016年12月に開店しました。
周辺は元々日本ではないと言われるほど国外の飲食店、とりわけ外国人のお店が多い土地で昔は韓国系が多く、焼肉やキムチの香りがそこらじゅうに漂っていました。
最近はというとまだまだ韓国系が多いものの、インドやアラブ系の店も徐々に増えてきている印象。
スパイスも豊富に手に入り、ここに店を開けたのも必然なのではないでしょうか。
すでに固定客も手に入れ、行列もできている状況でなかなか期待できるところ。
丁寧でありつつ、元気なパワフルな女性が一人で全て対応していますが、間口は狭くカウンター8席のみで営業しているちょうどよいキャパシティで全てに目が行き届いています。
店主の方はもともとカレーが好きでしたが、学生のころに台湾が本店の「髭鬚張魯肉飯」で働いていたことがあり、魯肉飯が好きになりました。その後カレーを修行し、好きな魯肉飯とカレーの店を開いたんだそう。
店名は「魯肉飯、咖喱」と掛けているのでしょう。
どちらも出すということは魯肉飯、カレー、それぞれもオーダーすることも、あいがけのろかプレートをオーダーすることもできます。
どちらも美味しく迷ったらあいがけのろかプレートに。
あいがけというより、インドのミールスのイメージで混ぜて食べることも推奨しています。
頂いたのはろかプレートに日替わりのひきにくカレーで肉ダブル。
魯肉飯好きとしては肉ダブルで魯肉増しにしないと気が済まない。
こんなオーダーができるのは涙がちょちょぎれるくらい嬉しいところです。
アチャールと高菜のマスタードオイル和えも隠れています。
これも含めて後半に混ぜながら食べると味の膨らみがさらに出て驚くことになります。
高菜漬けは沢庵についで魯肉飯には合う付け合わせの一つですが、マスタードオイルで和えることで魯肉飯にも合いますが、スパイスが効いているインドカレーとのマリアージュをさらに深めてくれます。
まさにインドカレーのミールスの体裁を保っているにかかわらず、1000円以下で食べることができる貴重なお店だと思います。
魯肉飯は、というと短冊状に肉肉しい状態で仕上げてあり、肉を食べた!とも思わされて満足させてくれます。
八角は抑えめでカレーと喧嘩しないスパイス使いになっている非常にバランスが取れた旨味、甘さで何一つ不満はありません。
座ったら魯肉飯「だけ」がでてくるような専門の店としてもどんどん押し寄せるような非常にレベルが高く、台湾人もうなる現地の味でありつつ、台湾好きな日本人にも、台湾に行ったことがない日本人にも愛されるようなお店になると思います。
教えたいけど教えたくない。
この一言に尽きます。
ごちそうさま。
最寄り:JR総武線 大久保、JR山手線 新大久保
住所:東京都新宿区百人町1丁目24−7 シュミネビル 1F
営業時間:月〜土 11:00〜16:00(火・木は15:00まで)、火・木 17:00〜20:00
休日:日曜・祝日
喫煙:禁煙
台湾ビール:なし
スパイシーカレー ろか (カレー(その他) / 大久保駅、新大久保駅、西武新宿駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5