神保町から九段下にかけては役所関連や企業関連が多く、朝の人の流れも多い場所です。そんな場所に出来た早餐店(朝食専門)の「台湾豆乳大王」さんは新型コロナ肺炎の逆風が吹く中の5/11に開店されました。開店前に少しづつ情報が出てきており豆漿のお店であること、そして魯肉飯も同時に出されるとわかれば楽しみでしかたがありません。
開店祝いの花がまだ元気な入り口、夏の向かう日差しに照らされたお店は台湾を思わせるよう。
台湾らしい夏も良いですが、陽が斜めに入る冬も気持ち良さそう。ランチ時間ということもあり続々と人がきます。開店2週間でこれだけ増えてくれるのはこの状況で嬉しいことでしょう。
日を追うごとにメニューも増えてきており蛋餅や蔥油餅、胡椒餅も出てきたりと多彩なメニューになりつつあります。もちろんメインは毎朝絞る豆乳を使ったメニューである豆漿、スープのように飲む(食べる)鹹豆漿や甘い甜豆漿まで揃います。
店内は思いの外広く落ち着いたもの。朝にゆっくりと食べるのも気持ち良さそうです。
木とコンクリートの素っ気ない雰囲気が好きで通ってしまいます。間口から見える外は東京なのか、それとも台湾なのか。そう感じざるおえないものがあります。
ふと見つけた台湾ビールのグラス。やっぱり台湾好きの仲間だと思ってしまうものでついついニヤリとしてしまいます。
さて、セットなどではなく、魯肉飯と鹹豆漿それぞれ単品をオーダー。魯肉飯と雞肉飯にはスープがセットされています。
まずは鹹豆漿から。桜海老の香りと酢の香り、豆乳の良い香りがあり、そして旨味がありつつも優しく朝食としてちょうど良いボリュームがあります。これに油條を一本追加するのがちょうどよさそう。鹹豆漿は熱い豆乳に酢と塩分(醤油)を加えることでおぼろ豆腐のように固まったものを食べるもの。豆乳が固形になり水分が出るために豆乳スープとも思われますが元々は豆乳から分離したもので大豆の旨味を吸ったスープも美味しいんです。
魯肉飯は甘みがあり油がしっかりと落とされたもの。八角などは感じられず上品に仕上がっています。汁気は少なくご飯に染みご飯も食べる楽しみは少ないですが持ち帰りも考えるとちょうど良い塩梅になりそうです。味も濃すぎず飽きない魯肉飯で近くにあって欲しいと思うもの。
営業時間が午前中のため、夕方はやっていませんがまた伺うことにしましょう。
ごちそうさま。
台湾豆乳大王
最寄り:東京メトロ丸半蔵門線 神保町
住所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3丁目9−3
営業時間:8:00〜14:00
休日:土日祝
喫煙:禁煙
台湾ビール:なし