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江戸川橋「FUJI COMMUNICATION」台湾ストリートフードをゆっくりと。

神楽坂にほど近い江戸川橋、印刷、出版関連の企業も多く、日頃から食に感度の高い人たちが動くエリア。当然ながら美味しい食事をいただくことが出来る場所になるのも当然なこと。安くて旨いものでなければ残って行けないのも当然です。
そんな中で2019年3月28日に「FUJI COMMUNICATION」さんは水餃子を中心とした台湾ストリートフードを提供する台湾料理店と言ってもよいお店が開店しました。

たまたまおきらく台湾研究所さんのポストで開店されることを前日に知ることとなり開店日に伺うことが出来た今回、どんな魯肉飯に出会うことが出来るでしょうか。

 

場所は石切橋の近く、一つ裏通りですが人通りも多い場所でふらっと入るにもちょうど良い場所にあります。もともと人気だったカフェがあった所で落ち着いた雰囲気で頂く台湾ストリートフードもなかなかオツなものです。
マンションの1階2階がどこも色気のある飲食店が入店しているというのはすごいもの。期待できます。

 

23席ほどのこじんまりとした店内は落ち着く配置で今回は窓際のカウンターで外を眺めながらゆっくりとすることにしましょう。
まず驚いたのは、台湾の食堂などで目にするオーダーをチェックして店員に渡すシステム。完全に繁体字で記載されたシートにワクワク感を隠すことが出来ません。見慣れたものだけに嬉しいシステムです。

 

今回伺ったディナータイムですが、嬉しいことにランチメニューもあるとのこと。魯肉飯もあれば乾麺もあり台湾の食堂に来たように感じてしまうもの。そして小菜が追加でオーダー出来るところも台湾らしいところです。

 

一番の売りである水餃子は4種類。豚肉水餃子、韮と白菜の水餃子、エビ水餃子、そして馬告水餃子。
馬告(マーガオ)は台湾原産の幻の香辛料とも言われており、まだ日本では見ることのない貴重な香辛料です。
水餃子は焼くことも可能でオーダーの際に水餃子か焼き餃子かを選びます。

 

小皿料理は台湾の食堂で小菜として食べることが出来るそのままに思えてしまうもの。台湾料理店で見るものとはちょっと違ったニヤリとしてしまうラインナップにワクワク感が高まります。

 

台湾ビールこそありませんが赤星としてビール好きには言われているサッポロラガー、キリンハートランド、サントリープレミアムモルツと嬉しいビールのラインナップで、ビール類やソフトドリンクなどの瓶と缶の飲み物は冷蔵庫から客が取って最後に空き瓶と空き缶で計算するのも台湾でよくあるスタイル。どれもこれも抜かりはありません。

 

まずはきくらげサラダ。ショウガがたっぷりと効いているビールが進むもの。シンプルに味付けされたプリっとしたきくらげはなかなか多くありません。

 

一番の看板メニューである水餃子は完全に台湾で食べたことのあるモノ。しかしレベルはかなり高く大きく挽かれた肉の食感がすごくよく、丁寧に作られた皮との相性が非常によく感じます。

 

ニラと白菜の水餃子、そしてエビ水餃子。ニラの香りも結構香りがしましたが、エビはまた凄いエビの香りが高く、丸ごとのエビを味わうことが出来るもの。ちょっとエビの原価が心配になるくらい美味しいエビが入っている水餃子です。

 

そしてご好意により見せて頂いた馬告(マーガオ)はレモングラスの香りがする山胡椒で粒を噛んでみたところ、鮮烈なレモングラスの香りに軽い苦味と甘みが感じられ、舌に痺れが少し感じられます。食感と味から胡椒というよりは山椒や花椒に近い雰囲気。
これを潰して水餃子に入れたり、ポテトフライにまぶすことで美味しいものが出来上がります。
台湾原住民がルーツの香辛料でまだまだ日本には入ってきておらず、次の訪台では手に入れたいと思える一つとなりました。

 

目の前に見つけたシラチャーソース。うま辛いソースで赤いものはよく観ていましたが、緑のものは初めて。

 

水餃子の次にきた大雞排。台湾では開いてさらに大きくして揚げますがこちらでは開かずに揚げています。その分肉に厚みがあり揚げるのが大変ですが肉汁が逃げずに肉の旨味が逃げにくいもの。そんな大雞排はほんとにジューシーで五香粉の香りと相まって素直にウマイ。と言えるもの。ただ、本当に大きいので一人で頂くには厳しいかもと思う大きさです。

 

そして頂いた魯肉飯は比較的こってりとした甘みのある味付けで五香粉が聞いています。
五香粉といってもFUJI COMMUNICATION独自のブレンドで八角は軽め、花椒が強めでピリッとしたものに仕上がっています。
大根のピリ辛漬けが乗っているのも好みのタイプ。

 

葱油鶏飯は蒸し鶏ではなく、低温調理された鶏肉を使ったもので台湾の若手が伝統の鶏飯を昇華させたらこうなるだろうなと思える肉の旨味をそのまま感じられるもの。ラーメン屋の鳥チャーシューと言えば一番近いようです。
油葱酥とともに頂くのはやっぱり美味しいものです。

 

カウンターでしっぽりと頂く食事と酒も楽しいものです。

 

一人で水餃子とともに杯を傾けるもよし、みんなと楽しんでもよし、良い魯肉飯のお店に出会うことが出来ました。
ごちそうさま。

 

 





FUJI COMMUNICATION

最寄り:東京メトロ有楽町線 江戸川橋、東京メトロ東西線 神楽坂

住所:東京都新宿区水道町1−23 石川ビル2F

営業時間:11:30〜14:00、17:30〜23:00(土日 11:30〜23:00)

休日:月曜

喫煙:禁煙

台湾ビール:なし

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