靱公園にも近く、非常に落ち着いた住宅街の中にあるカウンターがメインのイタリア料理店である「コッチネッラ」さん。夜も人気で美味しいイタリアンをいただくことができるという噂ですが、なんと昼はラーメン専門店としても営業している二毛作店です。そのラーメンも非常に美味しく、至るところからお店の名前が聞こえて来るほど。そんなお店にはいつか行きたいと思っていました。
最近はラーメン屋であってもイタリアンとも思える店先の作りになっているお店もありますが、こちらはもともとイタリアンの形態であり、なにかおちついた雰囲気も感じられます。
メニューはとりそば、みそラーメン、魚介鶏まぜそば、そしてルーロー飯。ラーメン屋である、付け合わせとしてのご飯サイズである小サイズもありますが、普通サイズがあるのもあまりないところです。
ほんとに昼しかやっていないラーメン屋のラインナップなの?と思えるほどの豊富なメニューにびっくりです。
イタリアンらしくもワインや自家製のリキュール類もあるので、夜も来たいと思えるものがあります。
料金は先払いに「近く」、ベストエフォートでやりとりするちょっと新しいもの。このくらいゆるいのが心地良さにも繋がるように思えます。
厨房はもちろんイタリアン仕様ですが、ラーメンを作るにも結構使いやすそうなのがすごいと思えるところ。魯肉飯ばかりではなく、ラーメンもよく食べに行きますが、それぞれの厨房の使いやすさなどがよく見えるカウンターはいつでも楽しいものがあります。
頂いた味噌ラーメン。味噌とスープを合わせるときに、ラーメン屋だと鍋でするところをアルミのフライパンでしていたところがイタリアンの厨房器具だということを思い出す瞬間です。
魚介の香りがする味噌ラーメンはこってりはしているものの、脂っこさは全く感じず、なんとなく味噌と焼いた魚を合わせた宮崎の冷汁を思わせる味わいがあります。
そして頂いた魯肉飯は八角が効いており、甘辛い濃いめ味付けになっており、ラーメンの濃さに負けないように丁度よく作られています。
それぞれのメニュー間でバランスが損なわないように細かく作るのが日本らしいところもあり、納得できる部分でもあります。
帰り際に見た看板には昼のラーメン、夜のイタリアン、そしてイタリアンのあとに金土限定で夜鳴き中華そばも営業するという二毛作ならぬ三毛作にもなるという驚きの展開。
遅めのイタリアンで軽く飲んで、そのあとの夜鳴きそばという展開も出来てしまえそうなある意味贅沢なお店です。
それでもすこしずつ魯肉飯もラーメン屋に広がって来ているのは嬉しいものです。
次はイタリアンか、魯肉飯を頂くかはわかりませんが、また伺うことにしましょう。
ごちそうさま。
Coccinella(コッチネッラ)
最寄り:大阪メトロ千日前線、中央線 阿波座
住所:大阪府大阪市西区京町堀3丁目3−29
営業時間:11:30〜14:00(ラーメン)、18:00〜22:00(イタリアン)
休日:木曜
喫煙:禁煙
台湾ビール:なし
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