もんじゃ焼きの街と言われる月島。隅田川と朝潮運河に挟まれ、古くからの工場地帯でもあり、古い木造建築が連なるエリアです。。
店舗がある周りはひっそりとしており、会社がある意外はあまり通らない場所に出来た「Come on!家(カモンチ)」さんはなにか家に来たようにも感じるほっこりとした空間です。
トタンの板に囲まれた建物が昭和の建物を感じさせつつも明るい間口で何の店だろう?と人を惹きつける入り口は昼と夜で景色が変わりそう。
看板のロゴもまた素敵で家の形とワインに、家に飲みに来たと思わせるような思いを込められているのでしょうか。
週の前半は昼のみ、後半は夜のみの営業と、ずれた時間の営業のため休みが不定な方でも立ち寄れる時間なのが嬉しいところ。
人気店で入れない時もあると聞いたカモンチさん、この日は寒い雨の日で客足もまばらで思いの外ゆっくりと飲むことが出来ました。ワイン、日本酒、ビールとアルコールも豊富にあり、スタートはスパークリングワインを頂くことにしましょう。
もともと和食の経験がある方々で料理は和食の素材を使いつつ、洋を取り入れたもの。ワインにも合いつつ日本酒とも合わせやすいものが多いように感じられます。
いただいたのは切り干し大根とオイルサーディン。サーディンを崩しつつ切り干し大根を摘みながら飲むのもゆるゆるとした昼呑みの時間の幕開けです。
全面ガラスとなっている入り口から見える雨降りの外は絵画を見ているよう。ライティングが絶妙で明るくも落ち着く不思議な空間です。
グラスで頂けるワインの数も赤、白それぞれ豊富にあり、割烹にも思える料理との嬉しいギャップを感じます。
ワインはナチュール(自然派ワイン)がメインに揃えられ、新しい作り方で今までにはないタイプのワインを好んで並べているのも特徴で次に行った時には何が飲めるんだろう。とワクワク出来るもの。
定食相当なのが「ごはん」、主菜と小鉢、味噌汁とご飯が定食となり、追加でドリンクセット、もう少し追加でアルコールもセットに出来てしまうという休みな人にとってはすごく嬉しいセットです。
もう少し摘みながら呑みましょうか。良く見るチーズの薫製ではなくチーズの紹興酒漬けは苦味と旨味が加わりワインはもちろんですが、日本酒の香りを殺さない程よく紹興酒が感じられます。
こんなチーズを出されたら日本酒を頂かねばなりますまい。
福岡のみいの寿のイタリアラベル。イタリア語で雪というNeve。プチプチとした濁り酒ですが甘くなくスルッと飲める新雪を口に入れたようにも思える儚いもの。チーズとの相性が最高です。
最後に頂くルーロー飯は少し大きめなご飯茶碗に盛られ、またキレイ。元々台湾の茶色いご飯でもある魯肉飯はなかなか美しく見えるものは多くありませんが、キレイと思える魯肉飯に出会えました。
ルーロー飯はというと、軽くしょっぱめなタイプな味付けで懐かしさを感じます。八角もほんのりと感じられるようにも思えますがしっかりとした醤油の香りのほうが勝り、同時に赤味噌もふんわりと感じることができ、これまた日本酒と合わせたいものです。
ルーロー飯をアテに飲み来る方がいらっしゃるとか納得出来るものです。
昼の時間で落ち着いてお話することが出来ましたが、夜の賑わっている時もまた違った面を見ることが出来そう。
遅いランチも平日の昼呑みも、そして土曜日も営業することがあり行く楽しみが増えました。
また伺うことにしましょう、ごちそうさま。
Come on!家(カモンチ)
最寄り:東京メトロ有楽町線 月島
住所:東京都中央区月島2丁目3−11
営業時間:月火水 11:30〜18:00(LO14:00)、木金 11:30〜22:30
休日:土曜、日曜
喫煙:禁煙
台湾ビール:なし