Tadaku(タダク)で蔡さんの台湾家庭料理の教室に潜入してきました。
蔡さんは台湾料理研究室を主宰されており、料理専門の勉強もしてきているんだそう。
基本はスーパーマーケットで買えるような調味料や材料を使用して作ることができる料理、多めに作って使いまわしてメニューを増やす工夫など日々のメニューを組み立てる上でも参考になります。
台湾で家庭で普段食べられている料理を普段使いで日本でも食べて欲しいという想いがひしひしと伝わってきます。
まずは煮込む時間がかかる魯肉飯。
二種類の豚肉を使うのがコツなのだそう。
エシャレットを豪快に使います。
たまごに大根に厚揚げ。
・・・関東煮?、いえ、魯肉飯のタレに入れることで味が染み込んで美味しくなります。
やっぱり台湾らしく電鍋の登場です。
放置して美味しく仕上がるのは非常にステキです。
鍋を見る必要がないため、他の作業ができます。
最近はCCCの影響もあって日本ではなかなか買えない品なのだそう。
文化やブームを作るのがうまい会社です。
ワンタンの包み方も4種類教えて頂きました。
イタリア、中国、それに台湾と、馴染みがある粉食文化のある国には同じ生地なのに形や包み方やのバリエーションが非常に多く、形によって揚げる、煮る、焼くなどそれぞれの調理方法にあった形があり、少し変わっただけで食感も勿論、味も変わってくるのが面白いところ。
そんな細かい知識も結構教えて頂くことができます。
料理教室、という枠ではなく、料理人を育てる料理学校のように深いところまで知ることができるのは非常にありがたいところ。
スーパーマーケットでは買いにくいものではありますが、台湾の干し大根。
日本の干し大根とは異なり、塩漬けにしてあります。
塩漬けなだけに塩抜きの処理が必要となりますが、旨味が凝縮しており、じんわりと口の中に広がってきます。
これを卵焼きにしてしまいます。
味は具沢山のオムレツ、食感はお好み焼きに似たような感じで想像の範囲外の味わいがあります。
揚げと茹で。
それぞれの味わいがあり、楽しみ方が増えてきます。
自家製の味付きラー油をたっぷりとかけます。
自家製のラー油の作り方や保存の仕方、さらには無駄のない使い方など一回作って終わりではなく、手間を少なく、いかに使いまわせるか、それでいて飽きない使い方を知ることができます。
さて、1時間ほど電鍋で煮込んだ魯肉飯、いい香りと色になってきました。
食事の時間です。
今回は台湾ビール、通常のビールとライチ、マンゴー入りの3種類を選ぶことができました。
台湾料理に台湾ビール。やっぱり同じ土地で作られたものが合うのは鉄則です。
2種類のワンタン。
同じワンンタンで2品できます。
皆んなが皆んなで欲しいと声が上がった台湾ビールの純正グラス。
飲み口が結構厚めに作られており、軽めなビールのコクと旨味を引き出してくれます。
日本だと飲み口が薄口のうすはりなどのグラスを使うことも多く、スタンスが日本とは逆だなと思わせます。
魯肉飯は、というと。
今回は日本の醤油で作っているため、甘めな台湾の醤油に比べると同じような色づきに仕上げるには若干しょっぱめに仕上がるように思えます。
おっと、スープワンタンを忘れていました。
2種類のワンタンではなく3種類になりました。
一度に食べずとも、ワンタンは冷凍にすることができるので今日は茹でワンタン、明日は揚げワンタン、のように多めに作っても飽きずに頂くことができます。
こちらは魯肉飯の魯肉をほうれん草に載せたもの。
このタピオカがおいしいこと。
ぶよぶよではなく、気持ちいい歯ごたえが残っており、苦手でも食べることができるように思えます。
台湾好き同士が集まり、台湾料理をいただきながら、台湾のおいしいもの情報が飛び交い、ガイドブックには乗らないおいしい店の情報を知ることができました。
tadakuでは日本にきた外国人をホストとし、ホストの地元であるそれぞれの国の料理をホストの家を会場として教わることができます。
調理専門のプロとは限りませんが、その国で食べられている食事の文化を生で感じることができ、超短期のホームステイと同じように楽しみ、教わることができます。
料理を習う人もその国が好きな人たちが揃うため、料理を食べ、生の現地の情報を得ることができ、次の旅行はそこへ行こう!となれるのは料理好きでなくとも楽しむことができます。
日々、更新されていて国の数もどんどん増えています、過去数度参加していて料理が習えるはもちろん、現地の人の生の声が聞けるため非常に楽しく、充実しています。
日本語のクラスとホストの国の言葉(英語やフランス語等)で行われるクラスがあり、その言葉を話したい!という場合にでも楽しい時間が過ごせることでしょう。
ご興味があれば以下にtadakuのサイトを掲載しましたのでご覧になってください。
台湾料理の蔡さんも勿論おすすめしますが、この国が好き!という想いがあればtadakuのいろんな国のホストを眺めて次の旅行の糧にしても良いと思いますよ。
もちろん、家でも作って普段のご飯としてみてください。