昭和の時代、戦後すぐからずっと続く台湾料理のお店「山珍居」さん、そこは一歩入るとタイムスリップしたかのような店内。ここは昭和なのか、親戚の家に来たような思いに浸ることができます。
看板には「純台湾料理」とあり、初めて見る名称ではありましたが、台湾料理をしっかり出すことが出来るという自身の現れでしょう。
メニューの描かれ方が時代を感じますが、メニュー構成はまさに台湾そのもの。純台湾料理店といっても十分です。
なぜか落ち着くテーブルと椅子で疲れを癒しに一杯とつまみを頂くにもちょうどよさそう。
厨房との間には鍋が並んでおり、鍋料理も頂くことができます。
天井側には数々の色紙や書があり、数々の歴史を感じることができます。
中国語ではるーろーふぁん」ですが台湾語で「ろーばーぷん」と読まれます。
台湾風ではなく、台湾式とあるのが本気度が違います、さすが純台湾料理と謳うだけあります。
中国の銘酒として台湾の 埔里の黄酒を発見。南投県埔里は過去には日本酒も作られていた酒工場があります。そちらで作られた黄酒でしょうか、次回いただいて見ることにしましょう。
台湾料理で定番の貢丸湯(肉団子のスープ)。日本やヨーロッパのふわふわの肉団子ではなく、魚のすり身のようになるほどに練りこんであるためみっちりと詰まった味わいがあります。それをセロリの風味があるスープにするのが貢丸湯です。
魯肉飯は、というと。醤油の香りが立った少ししょっぱめの味付け。
八角の香りもほんのりで肉の脂も結構落とされています。レタスとの相性でさっぱりと頂くことができます。
肉粽もごろっと肉が入っておいしく、お土産にできたら良さそう。
この大根餅がふわっとしつつもしっかり詰まっていて、添えられたにんにく醤油との相性が非常によいです。
書いていてビールが飲みたくなる味です。
電話番号も東京23区部は現在3が頭について4けたになっていますが、昔は3けたでした。そのころから使用されている皿に嬉しくなります。
電話番号が書いてあるということは出前もやっていたのでしょうか。
小さい頃には出前で中華などを食べた記憶があり、現役で出前をやっているお店を見つけると懐かしくなります。
全体的にしょっぱめな味付けにも思えますが、酒が進みそうで美味しい山珍居さん。これからも末長く続けてもらいたいものです。
ごちそうさま。
山珍居
最寄り:都営大江戸線 西新宿五丁目
住所:東京都新宿区西新宿4丁目4−16
営業時間:12:00〜14:00、17:00〜22:00
休日:月曜
喫煙:禁煙
台湾ビール:あり
山珍居 (台湾料理 / 西新宿五丁目駅、都庁前駅、西新宿駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5