浅草橋から蔵前、田原町を結ぶエリアには店舗の商材やアクセサリーや鞄に使う金具など様々なものを扱う店が集まっており、何か足りなくなれば浅草橋に行けば仕入れることができる街です。そんな街に最近集まりつつある台湾関連の店舗、3月に開店したばかりの家豆花さんは台湾スイーツの豆花と台湾茶をメインとされるお店です。
スイーツのお店とはいえ、店頭に掲げられたルーロー飯とチーロー飯の木札。こんな素朴な木札と緑色のガラス扉が否応にも台湾を想わせるものがあり、現在の世界状況を鑑みると涙が出てくるほど嬉しいものです。
なにかそそられる入り口。右手にテイクアウト窓がありますが、使われてはいないようです。
メニューはあたりまえのところで上から豆花が書かれており、豆花のお店であることがわかります。台湾の国の形が書いてあったりとほっこりとする黒板です。
そう!このチープな箸立てがまたいいんです。台湾の街中の現地の人しか行かないような食堂に行くとよく見る箸立て。台湾だと袋入りか金属製の箸が入っていることがほとんど。日本で手に入りやすい割り箸が入っています。
ランチセットはルーロー飯かチーロー飯。スープとデザートがついて1000円。デザートは豆花か愛玉の2種類から選ぶことができます。嬉しいのがレンゲが大小二つついてくること。柔らかい豆花をしっかりとすくうことができるレンゲは食べやすいんです。
ルーロー飯は南部を思わせるふんわりとした甘さを感じることができ、八角や五香粉が使われていません。レシピによって様々ですが北部と比較して南部の魯肉飯には八角や五香粉が感じられないことが多いようにも思えます。魯肉の色から感じられるようにしっかりと肉が焼いてあり香ばしさも感じるルーロー飯は優しく、毎日食べても飽きなさそうです。
スープも大根が使われているさっぱりとしたもの。シンプルでうまみがあるスープは意外と日本で食べられる機会が多くなくじんわりと感じるものです。
デザートの豆花はふわっとしつつサクッと感じるような不思議な食感。いろいろ入った豆花も良いですがシンプルに緑豆が添えられておりこれまた優しい甘さを感じるシロップとの相性が最高です。
ほぼ開店と同時に入ることができましたが平日にかかわらず、すぐに満席となり待つ方もおられたほど人気店となりつつ家豆花さんは飲食関連が始めてのお母さん方3人でお店を営業されていますが、まさに目が回るような忙しさの中ですでに堂に入っているように見えます。優しさでできたルーロー飯も美味しいですが豆花も一緒に食べに、そして話好きなお母さん方とお話しする機会を作ることにしましょう。
またゆっくりと伺いましょう。ごちそうさま。
家豆花
最寄り:JR総武線 浅草橋、都営浅草線 浅草橋
住所:東京都台東区浅草橋2丁目29−15 1階
営業時間:月〜金11:30〜19:00、(14:30〜15:30はテイクアウトのみ)
土日祝12:00〜17:00
休日:木曜
喫煙:禁煙
台湾ビール:なし