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台北「阿財虱目魚肚」西門のサバヒーが食べられる深夜食堂

朝ごはんだけ、昼ごはんだけ、夜ごはんだけ。そんなお店は良くありますが、台北の西門町にはなんと夜22時から朝の5時までしかやっていない虱目魚肚(サバヒー)を提供する「阿財虱目魚肚」さんがあります。

サバヒー(虱目魚)はミルクフィッシュとも言われ、腹部分に多くの脂を持ち、その脂が白い(ミルク色)をしているためにミルクフィッシュと呼ばれる所以です。

店の前を数度通ったことがあり、いつも行列があったことで満を記して夜に伺います。

 

店の前にたどり着いたのは22:30くらい、すでに30人ほどの並びになっていました。

 

並んでいるならもちろん店内も満席で大にぎわいです。

 

外帯、テイクアウトの数も相当あり、おおよそ半数くらいになるようにも思えます。

一体、1日にどれだけ出るのかが恐ろしくなります。

 

店内のメニュー板がかっこよく、白や黄色に見慣れた目にはちょっと新鮮に見えます。

 

メニュー板も青ければ、注文表も青い、偶然かもしれませんが。

阿財虱目魚肚のメニューは特に難しい文字もなく、オーダーしやすいのではないでしょうか。

魯肉飯と焢肉飯が並んでいるのもそれらしいところ、魚肚粥に後ろ髪を惹かれましたが、魚肚湯にして魯肉飯をいただきます。

 

オーダーをしたらおもむろに向かうのは冷蔵庫。台湾ではビールなどの飲み物は勝手に冷蔵庫から取り、最後に皿と一緒に勘定する仕組みが多くあります。仕組みに従って冷蔵庫からビールをいただきましょう。

 

この日は朝3時に出発してノンストップで夜24時。あっさりとしていてなかなかいい質の燃料です。

 

 

トップバッターは青菜の炒め物。にんにくががっつりと効いており、香ばしい香りと青菜の香りが非常に良くて台湾では青菜は必ず食べるものの一つとなっています。ビールとの相性もマル。

 

そんな青菜を食べながら次に来たのは魯肉飯。

魯肉飯は五花肉。いわゆる三枚肉の外側の脂と皮部分が使われており、ゼラチン質由来のとろみを感じる出来上がりとなっています。

甘みとカラメル化された香ばしさがあり、虱目魚肚が店の売りにあって魯肉飯の評価が高い阿財虱目魚肚、夜の行列も頷けます。

 

虱目魚の魚肚湯(サバヒースープ)がやって来ました。

針生姜がどっさりと乗っており、脂が多い魚であって汽水域に住む虱目魚の臭みも抑える働きもあります、スープにする際にも角切りにされた生姜がごろっと入っています。

スープは非常にシンプルに生姜と魚で勝負しており、あっさりとしているスープに脂身のある身の対比がありつつも魚の旨みが滲み出たスープと合っており、一体化している不思議なスープです。

身も柔らかくこってりとしていますが、生姜の香りと相まって以外とさっぱりといただけます。

 

虱目魚肚とありますが、虱目魚の肚(腹部分)を食べるため、こんな呼ばれ方をしています。切り身が乗っていますが、この切り身を見ていると腹ビレが1対見えます。日本ではほぼ骨を中心に3枚におろしますが、虱目魚肚は腹部分を横に切って使います。

横に切ることで腹部分の美味しい脂が乗った身を食べることができ、小骨が多い背中部分を避けることができるのです。

 

深夜限定ではありますが、美味しいサバヒーと魯肉飯を頂くことができる阿財虱目魚肚。西門に泊まった際には、いや、台北に宿を取った際には夜食としてこちらをおすすめしたいお店です。

 

ごちそうさま。

 

 





阿財虱目魚肚

最寄り:MRT新店線、松山線 西門

住所:台北市萬華區內江街53號

営業時間:22:00〜5:30

休日:日曜

喫煙:禁煙

台湾ビール:あり

 

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